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第21回ジュニアヨット国際親善レガッタ(ミキハウスカップ2011) 報告書

運営本部長
 渡邊健二
((社)日本ジュニアヨットクラブ連盟 委員)

 はじめに

大会本部。クラブハウスにはミキハウスのフラッグ 第21回ジュニアヨット国際親善レガッタ(ミキハウスカップ2011)は、9月18日(日)に、今年も東京都江東区若洲ヨット訓練所及び若洲沖で、外務省、文部科学省、東京都、財団法人日本セーリング連盟、若洲シーサイドパークグループの後援と、三起商工株式会社(ミキハウス)の特別協賛、アサヒ飲料株式会社、パフォーマンスセイルクラフトジャパン株式会社、株式会社オンザウェイの協賛を頂いて、社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟と東京都ヨット連盟との共同主催にて開催されました。
 この大会は普及と交流そして国際交流を目的に開催されてきました。初心に帰りいろいろな艇種を加えたいというプログラムを企画し、今回は、OP級のみではなく新しい試みとしてレーザー4.7の参加も募集したところ10艇の参加にオープン参加として指導者・指導者3艇の参加もあり、OP級上級者54艇、OP級初級者25艇、レーザー4.7が13艇の合計92艇エントリーの賑やかな大会となりました。

 東京都ヨット連盟・社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟の共同企画で、若洲ヨット訓練所を中心に活動している中央区ヨット連盟、江東区ヨット連盟や夢の島ヨットクラブの指導者・保護者の皆さんの協力を頂いて、3月11日の東日本大震災の被災クラブ、宮古ジュニアセーリングクラブ3選手(岩手県)、松島・名取ジュニアヨットクラブ5選手(宮城県)、いわきジュニアヨットクラブ2選手(福島県)のジュニアセーラーを招待することにしました。
 前日の17日、大会後の19日の3日間のスリーデイズプログラム(ミキハウスカップウィーク)としました。江の島ヨットクラブジュニアの指導者・保護者の協力も頂いて、松島・名取ジュニアヨットクラブといわきジュニアヨットクラブの7選手は3家庭にホームスティをして頂きました。宮古ジュニアセーリングクラブの選手は市から宿泊の補助金が出ていましたのでホテル宿泊となりました。
 大会とは別に前日に集まった千葉ヨットビルダーズクラブジュニア・稲毛ジュニアセーリングクラブ、チーム江東(江東区立小中学校セーリング部)等との合同練習には20名の選手が集まり普段と違うドリルを行いました。更に大会翌日は体験試乗会と称して420級3艇使用しての試乗会を行いました。いつもはOP級やレーザークラスに一人で乗艇していますが2名・3名で場合によっては4名で乗艇したり、トラピーズを使用したりしてセーリングの醍醐味を感じた楽しいプログラムを実施しました。

 開会式

優勝ブレザーとカップ
優勝者へのミキハウスカップとジャケット

 例年より早めて8時30分から開会式を行い、佐藤精知夫大会副会長からの激励の挨拶に続いて、中央区ヨット連盟の保護者、安藤ロスヴィタさんから、安藤ご夫妻の働きかけで米国サンフランシスコヨットクラブ、ドイツの北ドイツレガッタクラブ、べネヴィッツ・セーリングスクールから東日本大震災の被災ジュニアクラブに対して、ペナント、セール、トロフィー、セーターなど沢山の慰めの品物を頂いたことの紹介があり、各クラブにプレゼントされました。
 前日は10m/s以上の強風の中で合同練習をしましたが、大会当日は風速も落ちて、好天に恵まれた絶好のレース日和となりました。
開会式司会の玉置理事 佐藤副会長のご挨拶
開会式司会の玉置理事 佐藤副会長のご挨拶
ドイツからいただいたトロフィー セールに寄せ書きして被災クラブへ
ドイツからいただいたトロフィー セールに寄せ書きして被災クラブへ
安藤ロスヴィタさんからプレゼント贈呈
安藤ロスヴィタさんからプレゼント贈呈 安藤ロスヴィタさんからプレゼント贈呈

 レース

 A海面は、風向:170°〜220°、風速:6m/s〜7m/s
レース海面へは向かい風のため、参加艇の海面集合が遅れ、第1レースは20分ほど遅れてのスタートになりました。
風軸190°、第1マークまでの距離400mでコース設定し、レーザー4.7は第1レースにはオープン参加選手の参加はなく9艇がスタート、5分後にOP級上級者51艇がオールフェアでスタートしました。続けて順次第2レースを行いましたが、レーザー4.7のオープン参加も加わって13艇となりました。
第3レースは、風が振れ210°にマークを設定し直し距離も若干長めにしました。
レース結果は、海面特有なうねりとチョッピーな波のため、日頃練習している地元の選手が上位を占めました。また練習量が十分ではない選手はボートハンドリングに苦労しタイムリミットになる選手もおり、今後の練習に期待します。
また、レーザー4.7では、今回指導者のオープン参加があり、成績は別として大会の趣旨に沿った企画であり好評でした。
なお、荒川航路横断に関しての説明が充分に選手に理解されていなかった様子であり、今後徹底したいと思います。

 B海面は、風向170°〜220°、風速:5m/s〜7m/sで、昨年は沖合で実施しましたが、一昨年同様にポンド内で実施する事で指導者・保護者の良く見える環境で行いました。
参加艇数をエントリー順に交互にAクラス=9艇、Bクラス=8艇、Cクラス=8艇にクラス分け、各クラス2レースを行い上位1〜3位をゴールド(9艇)、4〜6位をシルバー(9艇)、7〜9位をブロンズ(7艇)にクラス分けしました。敗者復活戦としてブロンズクラス7艇で1レースを行い1位の者をシルバークラスに編入し、10艇で1レースを行い1位の者をゴールドクラスに編入し、10艇での決勝戦を行い1〜10位を決定し、シルバークラス11〜19位、ブロンズクラス20〜25位の順位で、総合成績を決定しました。
本年度のB海面OP級初級者は技術的には高レベルな選手が多く、スタートも良いスタートを切り、マークもミスなく回航していましたが、1艇がマークを間違えて第1マークを回航しなかったのが惜しまれました。
時間的な制約もありますが、決勝戦の回数を2回戦位出来たらもっと良いと思われます。

いざ出艇 いざ出艇
レーザー4.7第1レースのスタート スタート前の緊張(OP級A海面)
第1レースのスタート
(OP級A海面)
(OP級A海面)
第1レース上→サイドのトップ争い
(OP級A海面)
第1レーストップでフィニッシュする
安藤夏海さん
第2レーススタート直後のデッドヒート
(OP級A海面)
タックかな?
(OP級A海面)
オープン参加の伊藤コーチ(藤沢)
総合優勝植木武成くん
(レーザー4.7第2レース)
総合5位の川戸紅葉さん
(レーザー4.7第2レース)
決勝レースクラス分けの発表
(OP級B海面)
サイドマークのトップ争い
(ブロンズクラス、OP級B海面)
シルバークラスのトップ争い
(OP級B海面)
ゴールドクラスのスタート
(OP級B海面)
父兄の皆さんは岸で観戦
(OP級B海面)
ゴールドクラス上→サイドのトップ争い
(OP級B海面)

 閉会式

miki 閉会式は、師田充夫レース委員長の成績発表に続いて、OP級上級者優勝者、中央区ヨット連盟ジュニアの安藤夏海さんにはミキハウスの優勝者ジャケットが三起商行(株)光川総務部長から授与され、クリスタルの「ミキハウスカップ」も授与されました。
OP級初級者優勝者、葉山町セーリング協会ジュニアレーシングチームの国見有さんにもクリスタルの「ミキハウスカップ」が同じく光川部長から授与されました。
その後、OP級上級者、OP級初級者、レーザー4.7の各クラス1位〜6位までに社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟の表彰状、1位〜3位に金、銀、銅メダルの授与が行われました。
 今年は東日本大震災被災クラブ復興支援ということで、中央区ヨット連盟ジュニアの保護者、安藤千博・ロスヴィタご夫妻がドイツで手配されたスペシャルトロフィーが、各クラス1位〜3位の選手と、東北の被災ジュニアヨットクラブで、各クラブの一番成績の良い選手と一番これから頑張らなければならない選手の2名ずつに安藤ロスヴィタさんから授与され、各選手揃って冷たい水を満たして乾杯をして復興を誓いました。

浜崎濠次郎プロテスト委員長代行のレース講評、伊藤雅宣競技運営本部長の挨拶、藤沢誠一大会副会長の挨拶を頂いて閉会式は終了しました。

 懇親パーティー

miki 続いて、参加選手と各クラブ指導者・保護者、運営スタッフ一同が参加し、親睦パーティーが盛大に行われました。焼き鳥、ソーセージ、焼きそばに氷水などの屋台も出て、美味しい食事と飲み物を楽しみながら、ミキハウスさんからの沢山の賞品とパフォーマンスセイルクラフトジャパン提供のヨット用品などを福引方式でほぼ全員に行き渡り皆さん大満足の様子でした。
 今年は、中央区ヨット連盟ジュニアの安藤夏海さんが通っているドイツ人学校のクラスメートやその家族、学校の先生と家族も大勢参加して、観覧艇に乗艇してレース見学を行いましたが、見学しているうちにヨットに乗りたくなり、レース終了後ハーバーに帰るOP級の2艇に二人乗りをし、レーザー4.7にも二人乗りでハーバーまで沖から帰ってくるなど皆さん楽しんでいました。ドイツ人の父親も娘たちの二人乗りで楽しんでいる姿を見て、私もドイツではセーリングをしていたという話が出てレーザー4.7に一人で乗艇していました。その後、若洲訓練所の事務所に行き、ヨット教室に申し込みをしていたそうです。
 懇親会お開きの後は、会場周辺の清掃をゴミ袋を持って全員で行い、翌日の420級、レーザー4.7試乗会プログラムを楽しみに大会を無事終了しました。

懇親会1 懇親会2
おおいに盛り上がりました。 また来年ね。

 最後に

  天候、風にも恵まれて全レースを順調に運営し、事故もなく無事に大会を終了出来たことは、協賛、後援頂いた関係各団体及び参加の指導者・保護者の皆さんの御協力の賜物と改めて感謝申し上げて報告とさせて頂きます。

この大会のリザルト

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