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国際交流日本ジュニアヨットクラブ競技会2012 実施報告書

実行委員会事務局長
(東京都ヨット連盟副理事長)
落合 光博

 はじめに

 毎年恒例の8月第1週に行われる国際交流日本ジュニアヨットクラブ競技会は、今年は5月3日(木)〜6日(日)のゴールデンウイークに東京都若州ヨット訓練所及びその沖合いの海面で、文部科学省、国土交通省、江東区等の後援と、ヱスビー食品株式会社、アサヒ飲料株式会社、スバル興業株式会社他の協賛を頂き、社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟、東京都ヨット連盟、公益財団法人日本セーリング連盟、東京都の共同主催で開催されました。 本競技会は、2020年のオリンピック・パラリンピックを日本に招致する活動の一番の力となる都民への幅広いアピールを行い、ヨットへの一層の理解、関心を高めるためのオリンピック招致活動の一環として企画され、当連盟に加えて、東京都ヨット連盟、公益財団法人日本セーリング連盟と東京都が共同主催者となりました。

 本競技会は文部科学大臣杯及び国土交通大臣杯を争奪する国内唯一の大臣杯タイトルレースであり、又、クラブとして参加して頂いて、クラブ対抗レースの上位クラブには連盟の主催する海外セーリング研修参加資格を授与する特別賞が設けられており、研修旅費が援助されるという、ジュニアヨットの普及とクラブ同志の親睦そして国際交流を目的に開催する競技会です。
 参加は国内20チームに海外から韓国、デンマーク、ニュージーランド、タイ、オーストラリア、ドイツ、シンガポールの7カ国を招待しA海面のOP級上級者41艇、レーザー4.7 16艇、ミニホッパー級7艇、FJ級13艇、420級1艇、B海面のOP級初級者11艇の選手104人に指導者・保護者・運営役員及び競技会関係者の合計が300人を越えるオリンピック・パラリンピック招致に相応しい国際色豊な競技会となりました。

若洲沖より東京スカイツリーを望む ゲートブリッジをバックにスタート
若洲沖より東京スカイツリーを望む ゲートブリッジをバックにスタート
(OP級上級者)

 ワンデイクリニック

ハッチンソンコーチ
ワンディクリニックの説明をする
ニュージーランドのハッチンソンコーチ

 海外コーチによるワンデイクリニックを昨年に引き続き実施しました。当日は朝から時おり激しく雨が降る生憎の天気となり一時開始を見合わせておりましたが、11時頃から申込の18名以上の参加で実施する事ができました。

 開会式

 競技会前日から関東地方に低気圧が停滞し雨模様の天候となりましたが、式典会場として大型テントを用意したおかげで無事開催できました。
 東京都立日本橋高等学校吹奏楽部と日本海洋少年団連盟音楽隊総勢50人を超える演奏による選手入場で始まり、国旗掲揚、国歌斉唱に続いて、特別賞杯返還とレプリカの授与が行われ、来賓として国土交通省大石英一郎海洋政策課長よりご挨拶がありました。
 海外7チーム指導者の紹介の後、地元クラブの子供達による少年ヨット憲章「山中湖宣言」と選手宣誓が行われ、ブラスバンドのフィナーレ演奏で閉会となりました。

都立日本橋高校吹奏楽部と
                日本海洋少年団連盟音楽隊の演奏による入場行進 大石英一郎様ご挨拶
都立日本橋高校吹奏楽部と
日本海洋少年団連盟音楽隊の演奏による入場行進
国土交通省総合政策局海洋政策課長
大石英一郎様ご挨拶

 国際交流会

開会式、交流会に出席された 海外チームサポート企業の皆様
開会式、交流会に出席された
海外チームサポート企業の皆様

 選手、指導者、保護者等169名及び来賓者10名運営役員30名の200名を越える交流会が催されました。
鈴木実行委員長によるアサヒ飲料(株)提供のミネラルウオーターでの乾杯の発声にはじまり、屋台村のご馳走を賞味しながら国内の選手達と海外選手たちの交流の輪があちこちに出来ました。
 クライマックスは海外チームと地元ホストジュニアクラブとのプレゼント交換であり、今年は海外7カ国の参加がありそれぞれのチームに国内企業8つの会社にそれぞれ応援して頂くというお願いをし、そのサポート企業からも素晴しいプレゼントが手渡され、両方からの贈り物で、海外チームの子供達は大喜びでした。さらに親睦を深めようと「椅子取りゲーム」が行われ選手たちは明日の試合のことを忘れ、ゲームに夢中になり一層交流を深める事が出来ました。
ニュージーランドチーム シンガポールチーム
ニュージーランドチーム シンガポールチーム
オーストラリアチーム デンマークチームとのプレゼント交換
オーストラリアチームと
サポート企業の橋本総業橋本社長
デンマークチームとのプレゼント交換
ドイツチーム 韓国チームとサポート企業のミキハウス光川様
ドイツチーム 韓国チームとサポート企業の
ミキハウス光川様

 競技会の2日間のレース(A海面)

 競技会前日から関東地方北部で大雨となり、その影響から荒川と旧江戸川の流れは、レースエリアまで影響を及ぼし今まで経験した事がない2日間のレース運営となりました。5月4日の初日は天候雨、風は北寄りの風3m/Sありましたが荒川の流れが速く、又干満の差が1.8m(大潮)と悪条件の中、予定通り出艇を許可しました。一部曳航により海面到着を支援し、定刻通り第一レースが始まりました。しかしながら途中から風速が弱まり、クラスごとコース短縮を余儀なくされ、又大気不安定で北西より雨雲の危険があり、初日は1レースのみとなりました。
 翌日のレース日程について、外国チーム監督・コーチから帆走指示書の変更(レースの最終時間の延長)の要請があり、レース委員会も出場選手に出来るだけチャンスを与えたいとの理由から保護者・指導者を招集しブリーフィングを開催しました。国内各クラブと外国チームの指導者とレース運営サイドが合意し、閉会式に影響しない限度まで延長を決めて2日目のレースが始まりました。
 午前中のレースは北寄り0度〜30度で一定せず軸が定まらないまま10度に風軸を選択しコースセット、しかしながら風速が落ちレース中止のクラスが発生。正午近くになり南東から南の風にシフトチェンジしたのに迅速に対応、最後の2レースを実施する事ができました。全日程で420級、FJ級,ミニホッパー級、OP級上級者各クラスにおいて全3レース、レーザー4.7クラスにおいて全4レースを悪条件の中実施できました。

<レーザー4.7のスタート風景 レーザー4.7スタート直後のデッドヒート
レーザー4.7のスタート風景 レーザー4.7スタート直後のデッドヒート  
マークタッチは大丈夫?(レーザー4.7)      FJ級サイドマークの首位争い
マークタッチは大丈夫?(レーザー4.7) FJ級サイドマークの首位争い    
   上マークトップ廻航は誰?(OP級上級者))
上マークトップ廻航は誰?(OP級上級者))
上マークの混戦(OP級上級者) サイドマーク付近のトップ争い
上マークの混戦(OP級上級者) サイドマーク付近のトップ争い

 (B海面)

 OP級初級者クラスは11艇のエントリーで、レースは4日、5日の2日間共、若州ヨット訓練所前ポンド内で行われました。
 初日は10:25第1レースが始まり、ポンド内のレースでしたが風速は2.5m/s〜3.5m/Sで安定していました。4レース終了後はポンド内で合同練習を行いました。
 5日最終日は第5レース終了後12:30まで練習を兼ねた模擬レースを行いました。
ポンド内でのOP級初級者クラスのレースは指導者・保護者や家族達の目の前のレースとなり、いつものことながら大きな声援の中での賑やかで楽しい競技会となりました。

ポンド内で行われたOP級初級者のスタート 保護者の皆さんの声援を受けての下マーク廻航(OP級初級者)
ポンド内で行われたOP級初級者のスタート 保護者の皆さんの声援を受けての下マーク廻航
(OP級初級者)    

 懇親会

河野JSAF会長を囲んで海外チームの皆さん
河野JSAF会長を囲んで海外チームの皆さん

 2020年オリンピック・パラリンピックの東京招致活動の一番の力となる東京都民へのアピールとして、公益財団法人日本セーリング連盟が中心となって、東京ヨットクラブ、スバル興業株式会社の協力を頂いて、大型セーリングクルーザーや大型モータークルーザーでの体験乗船とジュニアセーラーの国際交流競技会を観戦するイベントを、東京都民、特に地元江東区民に呼び掛けました。4日のイベントには延べ50名以上の参加があり、その参加者を含めて、4日午後5時より、国際交流競技会の選手・指導者・保護者・運営役員や来賓等も一緒になって懇親会が開催されました。
 選手・指導者・保護者168名、イベント関係者20名、来賓者10名、楽団員55名、運営役員36名、主催者10名等約300名でした。ここでも用意した大型テントの式典会場が有効でした。 主催者を代表して公益財団法人日本セーリング連盟会長河野博文氏の挨拶があり、続いて同名誉会長山崎達光氏の乾杯のご発声で始まりました。オリンピック招致イベントということでアトランタオリンピック日本セーリングチームの監督を務めた藤沢誠一氏の挨拶があり、女子ウィンドサーフィン元オリンピック選手の今井雅子さん、小菅寧子さんより挨拶を頂き、又今年度のロンドン五輪女子ウィンドサーフィン出場の須永由季さんからも挨拶を頂き会は大いに盛り上りました。また、明星大学吹奏楽団の素晴しい演奏を聴きながら外国選手や参加者たちがダンスを楽しんだり、参加者全員でジェンカを踊ったり、キッチンカーでの食事を堪能したり懇親会は大成功でした。最後に招致イベント実行委員会委員長小山泰彦氏の閉会挨拶で懇親会は無事終了しました。
主催のJSAF河野会長ご挨拶
ロンドン五輪ウィンドサーフィン代表の須永選手     
主催のJSAF河野会長ご挨拶 ロンドン五輪ウィンドサーフィン代表の須永選手    
明星大学吹奏楽団の皆さん みんなでダンス
明星大学吹奏楽団の皆さん みんなでダンス

 閉会式

 5日(土)午後4時より若州ヨット訓練所式典会場(大型テント)で行われました。 成績発表、表彰、レース講評、競技会会長代理挨拶、共同主催者挨拶があり、最後に海外チームを代表してメッツ ムンク氏(デンマーク)が挨拶を述べられ、国旗降納、その後競技会終了宣言により閉会しました。 成績は別表成績表の通りですが、特別表彰、特別賞は次の通りです。

特別表彰

「文部科学大臣賞状・賞杯」「奥村純雄杯」
 OP級上級者  海陽海洋クラブ  村山航大
「国土交通大臣賞状・賞杯」「小澤吉太郎杯」
 OP級初級者  江の島ヨットクラブジュニア  安藤慧
(レース公示第3項(6)に則り、OP級初級者第1位の丸玉セーリングクラブ玉山雄大君が表彰を辞退して、  第2位の江の島ヨットクラブジュニア安藤慧君に特別賞を授与することになりました)
「公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団理事長杯」
 ミニホッパー級  丸玉セーリングクラブ  玉山郁人
「東京都知事賞状・賞杯」
 レーザー4.7  東京都ユースセーリングクラブ  遠藤紅葉
「江東区長賞状・賞杯」
 FJ級  東京都立日本橋高等学校  渡辺優記・高木勇貴チーム

特別賞

「国内クラブ対抗レース」の上位3クラブに連盟主催の海外セーリング研修参加資格を授与し、海外渡航費を援助する社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟会長賞
 第1位  YMFSジュニアヨットスクール葉山  社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟会長杯
 第2位  江の島ヨットクラブジュニア
 第4位  江東区立小中学校セーリング部 
(第3位の丸玉セーリングクラブはレース公示第3項(6)に則り特別賞の表彰を辞退して、次の順位の江東区立小中学校セーリング部を繰り上げて授与することになりました) 
                          
閉会式前はカレーで腹ごしらえ
OP級上級者優勝の村山航大くん     
閉会式前はカレーで腹ごしらえ OP級上級者優勝の村山航大くん  
レーザー4.7優勝の遠藤紅葉さん FJ級優勝の渡辺・高木チームと山崎江東区長
レーザー4.7優勝の遠藤紅葉さん FJ級優勝の渡辺・高木チームと山崎江東区長
ミニホッパー級優勝の玉山郁人くん OP級初級者入賞の皆さん
ミニホッパー級優勝の玉山郁人くん OP級初級者入賞の皆さん  
420級早稲田学院高校チーム 国内クラブ対抗第1位のYMFSジュニアヨットスクール葉山
420級早稲田学院高校チーム 国内クラブ対抗第1位の
YMFSジュニアヨットスクール葉山
JJYU安井副会長からメッツ・ムンクさん(デンマーク)への記念品贈呈
JJYU安井副会長からメッツ・ムンクさん(デンマーク)への記念品贈呈

 420級体験ヨット教室

  公益財団法人日本セーリング連盟としての次世代ユース正式艇種に420級が採用される事になったこともあり、いつもはOP級の艇に乗っている子供たちに、本競技会最終日6日(日)に420級体験ヨット教室を企画しました。
 当日は前線通過の中、8m〜10mの風速の条件下で救助体制を充分に整えて実施しました。コースは若州ヨット訓練所港内から150度方向に向かってのアビーム航法を練習しました。参加選手は多くはありませんでしたが次のステップの艇種に乗れたことを大変喜んでいました。 

 競技会を終えて

  本競技会は"2020年オリンピック・パラリンピックを日本で"をスローガンに海外7カ国の選手を招いての競技会になりました。7カ国の応援に8社の支援企業にそれぞれ名乗りを上げていただき、海外選手にとって心強い味方になりました。下記のサポート企業の皆様に対し心より御礼申し上げます。

 株式会社ミキハウス:韓国チーム
 株式会社スキャンデックス:デンマークチーム
 株式会社TOO(ミルブルック):ニュージーランドチーム
 セイコーホールディング株式会社:タイ王国チーム
 橋本総業株式会社:オーストラリアチーム
 株式会社三洋販売:シンガポールチーム 日清紡ホールディング株式会社:ドイツチーム
 株式会社エイブル:ドイツチーム

 又交流会、懇親会において大いに会場を盛り上げて頂いた東京都立日本橋高校吹奏楽部、日本海洋少年団連盟音楽隊、明星大学吹奏楽団の皆様に感謝申し上げます。ヱスビー食品株式会社、アサヒ飲料株式会社様よりはカレーや飲料を沢山ご提供頂き感謝申し上げます。無事競技会を終了できました事は、ご協賛、ご後援頂きました関係各団体及び参加クラブの指導者・保護者の皆様のご協力の賜物と改めて感謝申し上げて報告とさせて頂きます。

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