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文部科学大臣杯・国土交通大臣杯
国際交流日本ジュニアヨットクラブ競技会2014 
実施報告書

実行委員会委員長 
(一般社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟 専務理事)
伊藤 雅宣 

 はじめに

  国際交流日本ジュニアヨットクラブ競技会をゴールデンウイークに開催するのは今年で3年目です。5月3日(土)〜5日(月)、東京都立若州海浜公園ヨット訓練所及びその沖合いの海面で、文部科学省、国土交通省、東京都、江東区、公益財団法人日本セーリング連盟等の後援と、ヱスビー食品株式会社、アサヒ飲料株式会社他の協賛を頂き、本年もスポーツ振興くじ(toto)助成を受けて、一般社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟、東京都ヨット連盟の主催、公益財団法人東京都スポーツ文化事業団の共催で開催しました。

 本競技会は、昨年9月に2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催が決定したので、実現に協力を頂いた世界各國のジュニアセーラー、指導者達へのお礼を兼ねて若洲の海を見て頂こうと、沢山の国を招待しました。本競技会は文部科学大臣杯及び国土交通大臣杯が授与される国内唯一の大臣杯タイトルレースであり、又、クラブとして参加して頂いて、クラブ対抗レースの上位クラブには連盟の主催する海外セーリング研修参加資格を授与する特別賞を設けて研修旅費が援助されるという、ジュニアヨットの普及とクラブ同志の親睦そして国際交流を目的に開催する競技会です。

 海外チームの他に、国内遠隔地のクラブの参加促進の目的で、OP級を32艇、レーザー4.7を9艇の計41艇のチャーターボートを用意しました。
参加クラブ数は国内15クラブに海外からはイギリス、デンマーク、ニュージーランド、韓国、タイ、シンガポール、香港、中国の8カ国の招待チームで、A海面のOP級上級者48艇、レーザー4.7 18艇、B海面のOP級初級者27艇の選手93人に指導者・保護者・運営役員及び競技会関係者の合計で約300人の国際色豊な競技会となりました。

会場となった東京都立若州海浜公園ヨット訓練所及びその沖合い

 都民の親子ヨット体験試乗会とヨットレース観戦会

 後援頂いた東京都オリンピック・パラリンピック準備局との打ち合わせで、東京都民に2020年オリンピック・パラリンピックのセーリング競技に関心を深めて頂こうと、3日(土)に「都民の親子ヨット体験試乗会とヨットレース観戦会」を企画してチラシも作成して都民に呼びかけました。
 案内が時間的に間近だったこともあり参加人数はあまり多くありませんでしたが、天気も良かったので、参加者は初めてのヨット体験と間近で見るヨットレースに興奮して楽しんでいました。

 トライアルレース

 A海面、B海面それぞれの運営体制の確認と選手たちの練習を兼ねて、3日(土)午後にトライアルレースを実施しました。特にB海面は狭いポンド内で最大15艇によるレース実施の確認と待機グループとの入れ替えがスムーズに行えることを確認しました。
都民の親子によるヨットレース観戦会もあり、選手の指導者、保護者の声援でポンド内のOP級初級者のレースは非常に盛り上がっていました。

 開会式

 3日(土)午後4時30分から海外チームの宿泊する「ホテルマリナーズコート東京」の同じ会場で開会式、安全講習会、競技運営説明会を続けて開催しました。

特別賞杯の前年度優勝者、優勝クラブからの返還に続き、競技会会長の石原伸晃連盟会長が公務で出席出来ないために岩崎秘書が代理でご挨拶をし、会長代行の佐藤精知夫副会長、ご来賓代表の山崎孝明江東区長のご挨拶がありました。

地元ホストクラブである江東区立小中学校セーリング部の蓮千鶴、坂井友里愛、谷口美羽、八木貴大、原未来の5名と夢の島ヨットクラブの重松駿の皆さんによる少年ヨット憲章の唱和、ユースチーム東京の松本聖羅、朝倉史悠、大島由衣の3名の皆さんによる選手宣誓で閉式となりました。

特別賞杯の返還
石原伸晃連盟会長の代理で岩崎秘書がご挨拶 佐藤精知夫副会長挨拶
山崎孝明江東区長のご挨拶 少年ヨット憲章の唱和
選手宣誓  安全講習会
競技運営説明会

 国際交流会

  「ホテルマリナーズコート東京」の大きな会場に移動して、午後6時30分から野村泰造式典委員長の軽妙な司会で楽しい交流会が進められました。競技会顧問であるNPO法人マリンプレイス東京の藤沢誠一理事長のご挨拶で幕開けとなり、競技会会長代行の佐藤連盟副会長から通訳を交えて2020年東京オリンピック開催決定のお礼を兼ねた感謝のご挨拶があり、続いて海外チームの各国代表者8名に順番にお礼の記念品と東京オリンピック2020のバッジをプレゼントしました。連盟の安井清副会長の乾杯で食事と歓談となりました。

 頃合を見て、海外チームの紹介、地元ホストクラブのメンバーとの記念品交換、国内各クラブの自己紹介となりました。
茨城県セーリング連盟ジュニアヨットクラブは手作りの紙芝居でクラブの紹介をしたり、神奈川県ユースヨットクラブの山本丘晃君は英語でスピーチをしました。
会場のあちこちで「けん玉」を教えたり、「コマ回し」をしたり、自作のネームカードを用意してメールアドレスの交換をしたりと交流の輪が広がっていました。

お礼の記念品と東京オリンピック2020のバッジをプレゼント
地元江東区のホストチームとのプレゼント交換 韓国チーム シンガポールチーム
香港チーム デンマークチーム
イギリスチーム  タイチームの選手
タイチーム 中国チーム
ニュージーランドチーム

 競技会の2日間のレース

<A海面>

5月4日(日)(第1日目)

 9:35のスタートでレーザー4.7クラスの第1レースを予定していましたが、レース海面までの距離があったので、選手の到着状況を見ながらAP旗を掲揚し.スタート時間を遅らせました。
一旦、風軸60度方向でコース設置をしましたが、東に風がシフトし、コース設置を風軸90度に変更して、レーザー4.7クラスの第1レースを10:16にスタート、続いてOP級上級者クラスを10:21にスタートさせました。
風速は4〜5m/sと選手には良い条件となりましたが、また前日のトライアルレースのようなレース信号旗を無視するようなことも無くフェアなスタートをしました。
第2レースまでは風向・風速共安定していて、順調にレースを消化出来ました。
第2レース終了後、昼食を摂るためAP/H旗を掲揚し、一旦ハーバーバックさせました。
昼過ぎに風速が落ち、風向も南へと変わり、最後には7〜8m/sと風速が上がってきて、帆走させるのに苦労する選手も多く見受けられるようになってきました。特に、OP級上級者クラスの数艇は、艇のコントロールが十分に出来ず、タイムリミットとなりました。
初日としては、4レース実施出来て、選手達も東から南の風、2〜8m/sと色々な状況での帆走が楽しめたものと思います。
OP級上級者クラスのスタートではコースエリアからスタート時間に合わせて落としながらスタートする選手が10艇位見受けられました。

 然し乍ら、選手の帆走技術・体力面において、トップ集団と下位集団とでは両クラスともに差があるようでした。

試合前のミーティング、艤装
出艇風景
レーザー4.7第一レースのスタート
OP級上級者第一レースのスタート  OP級上級者のトップ廻航
レーザー4.7のサイドマークのトップ廻航 OP級上級者の上からサイドのデッドヒート
OP級上級者のサイドマーク廻航 レーザー4.7第二レースのスタート直後
OP級上級者第二レースのスタート OP級上級者の上マークアプローチ(1)
OP級上級者の上マークアプローチ(2)  みんなにアサヒ飲料(株)から冷たい飲み物
OP級初級者のレース風景(ポンド内)

5月5日(月)(第2日目)

 150度方向から2〜3m/sの風でコースエリアへと押し出す潮の流れが強くあり、レーザー4.7クラスは何とかスタートすることが出来ましたが、OP級上級者クラスはコースエリアからスタートに合わせて落としながらスタートする選手がいることで早くスタートライン上に集まり、押し出す潮の流れでゼネラルリコールを4回繰り返しました。ゼネラルリコールを繰り返し行っている間に、風が落ちてきてやがてなくなり風待ち状態となり、そのまま12時を迎えレース終了となってしまいました。
風待ち状態の中でも、レーザー4.7クラスやOP級上級者クラスの選手たちは、レーザー4.7クラス1艇に選手が何人乗れるかを国内外の選手が競う等、お互いに良くコミュニケーションをとり楽しんでいるようでした。

<B海面>

 OP級初級者クラスは27艇のエントリーで、レースは4日、5日の2日間共、ヨット訓練所前ポンド内で行われました。
初日は前日の競技運営説明会の説明通り、予選レースとして27艇を4ブロックに別けて総当たりとなるように2ブロックづつ組み合わせて6レースを実施、更にもう1クールの6レースで合計12レース実施しました。9:30に第1レースがスタートしました。北の4m/s〜2m/sの風が東回りで南まで回るというシフティな風で、潮流も強く選手は苦労していましたが、ポンド内の岸壁からは指導者、保護者、家族達から大きな声援が飛び、賑やかで選手以上に一番盛り上がっていました。
5日の最終日は前日以上に風は弱く1.5m/s程度で潮流も更に強く、10:20に予選の下位15艇で1レースを実施しました。
このレースの上位3艇が前日の予選の上位12艇に加わっての15艇で決勝レースを実施し、2レース完了することが出来ましたが、下位15艇のレースではあまりに風が弱く潮流が強いためスタート出来ずにDNSとなった艇が9艇となってしまったのは残念でした。
弱い風と強い潮流で選手たちは大変に苦労していましたが、中国チームの選手も国内選手もレース毎にセーリングがメキメキと上達しているのが良く判り、何よりも喜ばしいことでした。

レース前のミーティング レーザー4.7のスタート
OP級上級者はゼネリコでスタートできず
レーザー4.7のフィニッシュ
風待ち・・・レーザー4.7に何人?乗れるか?  閉会式前の腹ごしらえはSBのカレー

 閉会式

  5日(月)予定より早く午後3時45分より、雨天が予想されたので若州海浜公園ヨット訓練所の艇庫内で行いました。成績発表と表彰、レース講評、競技会会長代行の挨拶がありました。東京都知事賞杯はご出席頂いた東京都オリンピック・パラリンピック準備局の百瀬篤様から授与して頂きました。最後に海外チームを代表してオール・リンドム氏(Mr.Ole Rindomデンマーク)が挨拶を述べられ、国旗降納、その後競技会終了宣言により閉会しました。
成績は別表成績表の通りですが、特別表彰、特別賞は次の通りです。

特別表彰

「文部科学大臣賞状・賞杯」「奥村純雄杯」
 OP級上級者  江の島ヨットクラブジュニア  藤本 諒
「国土交通大臣賞状・賞杯」「小澤吉太郎杯」
 OP級初級者  葉山町セーリング協会  大澤雄帆
「東京都知事賞状・賞杯」
 レーザー4.7  江東区立小中学校セーリング部  渡辺桜花
「江東区長賞状・賞杯」
 国際交流クラブ対抗レース  チームデンマーク

特別賞

「国内クラブ対抗レース」の上位3クラブに連盟主催の海外セーリング研修参加資格を授与し、海外渡航費を援助する一般社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟会長賞」
 第1位 葉山町セーリング協会 一般社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟会長杯
 第2位 江の島ヨットクラブジュニア 一般社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟会長楯
 第3位 YMFSジュニアヨットスクール葉山 同上
閉会式 煖エレース委員長から成績発表

国際交流個人対抗レース

OP級上級者
 第1位 Team Denmark(デンマーク) Valdemar Krake Frandsen
        The Special Trophy from President of JJYU(JJYU会長特別杯)
 第2位 Team Denmark(デンマーク) Anton K. Andersen
 第3位 Team Denmark(デンマーク) Julie H. Ljungbeck
OP級初級者
 第1位 葉山町セーリング協会 大澤雄帆
 第2位 江の島ヨットクラブジュニア 師尾しおり
 第3位 葉山町セーリング協会 田原瑠華
レーザー4.7
 第1位 Team Singapore(シンガポール) Koh Yi Qian
        The Special Trophy from President of JJYU(JJYU会長特別杯)
 第2位 Team Great Britain(イギリス) Jordan Giles
 第3位 Team New Zealand(ニュージーランド) Celia Willson

国際交流クラブ対抗レース

 第1位 Team Denmark(デンマーク)
        The Special Trophy from President of JJYU(JJYU会長特別杯)
 第2位 Enoshima Yacht Club Junior(江の島ヨットクラブジュニア)
 第3位 Hayama Sailing Association(葉山町セーリング協会)
「文部科学大臣賞状・賞杯」「奥村純雄杯」
藤本諒さん
OP級上級者上位入賞者
「国土交通大臣賞状・賞杯」「小澤吉太郎杯」
大澤雄帆くん
OP級初級者上位入賞者
「東京都知事賞状・賞杯」
渡辺桜花さん 
レーザー4.7上位入賞者
国際交流個人戦の上位入賞者
特別賞の上位3クラブ  「江東区長賞状・賞杯」チームデンマーク
オール・リンドム氏
(Mr.Ole Rindomデンマーク)が挨拶
記念撮影

 競技会を終えて

 本競技会は、2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催を支持して頂いた海外チームへのお礼の気持ちを表すために、10カ国以上に招待状を出したところ、セーリング会場となる若洲への関心も高く、8カ国の参加があり、素晴らしい国際交流の競技会となりました。
毎年ご支援頂いております、ヱスビー食品株式会社、アサヒ飲料株式会社様からは今年もカレーや飲料を沢山ご提供頂き、ヤンマー舶用システム株式会社様からは大型モータークルーザーの提供を頂き大変感謝申し上げます。
無事競技会を終了できました事は、ご協賛、ご後援頂きました関係各団体及び参加クラブの指導者・保護者の皆様のご協力の賜物と改めて感謝申し上げて報告とさせて頂きます。

(参加の日本チーム)

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