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第23回ジュニアヨット国際親善レガッタ(ミキハウスカップ東京2013) 
実施報告書

レガッタ運営本部長 渡邊健二
事務局長 山本 武

 はじめに

 第23回ジュニアヨット国際親善レガッタ(ミキハウスカップ2013)は、10月20日(日)に、東京都若洲ヨット訓練所及び若洲沖で、文部科学省、東京都、公益財団法人日本セーリング連盟の後援と、三起商工株式会社(ミキハウス)の特別協賛、大塚製薬株式会社、株式会社オンザウェイ、パフォーマンスセイルクラフトジャパン株式会社の協賛を頂いて、一般社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟(以下JJYUという)と東京都ヨット連盟との共同主催にて開催されました。

 今回は、昨年に引き続きOP級のみではなく、レーザー4.7、ミニホッパー、シーホッパー級SRの参加も募集しました。また新たな試みとしてウィンドサーフィン級テクノ293のオープンデモンストレーションレースを日本代表オリンピック選手の須永由季さんを招聘して企画しました。参加艇数は、OP級上級者24艇、OP級初級者21艇、レーザー4.7が13艇、シーホッパーSRが3艇、ミニホッパー2艇、ウィンドサーフィン5艇の合計68艇エントリーの賑やかな大会となりました。

 この大会は普及と交流そして国際親善を目的に開催されてきました。近年外国人選手の参加数が減ってきたので、初心にかえり、国際交流を図ることを目的に体験セーリングプログラムを企画しました。都内のインターナショナルスクールに声を掛け、18ファミリー59名の申込みを頂きました。若洲ヨット訓練所を中心に活動している夢の島ヨットクラブ、中央区ヨット連盟、江東区ヨット連盟の指導者・保護者の皆さん、さらに葉山町セーリング協会の指導者の方々の協力を頂いて、レガッタと一体になった賑やかで楽しい体験プログラムを実施し、好評を得ました。

東京都若洲ヨット訓練所
東京都若洲ヨット訓練所

 開会式

 当日は朝からの雨模様で、屋外で予定していた8:30からの開会式を、30分延期して9:00から東京都若洲ヨット訓練所の艇庫の中で行いました。石原伸晃レガッタ会長が公務の為欠席となったので、代理で出席頂いた岩崎純秘書から挨拶を頂き、佐藤精知夫レガッタ副会長のご挨拶に続いて前年度優勝選手から優勝カップの返還式を行いました。
レース海面AグループとBグループに別れてスキッパーズミーテングを行いました。

雨のため受付も開会式も訓練所艇庫内で実施
雨のため受付も開会式も訓練所艇庫内で実施
石原伸晃レガッタ会長代理で岩崎秘書ご挨拶  佐藤レガッタ副会長ご挨拶
石原伸晃レガッタ会長代理で岩崎秘書ご挨拶 佐藤レガッタ副会長ご挨拶
ミキハウス社員のオリンピック選手須永さん OP級上級者優勝カップ返還
ミキハウス社員のオリンピック選手須永さん OP級上級者優勝カップ返還
OP級初級者優勝カップ返還
OP級初級者優勝カップ返還

 レース

 前日は好天でしたが、レガッタ当日は低気圧の接近に伴う前線の通過で、朝からの風雨がお昼に掛けてどんどん強まりました。

[A海面:若洲沖]

 9:25頃 海上より、風向350〜0° 風速8〜9m 視界が悪いとの連絡。A海面各クラス(OP級上級者、ミニホッパー級、レーザー4.7、シーホッパー級SR)の出艇を見合わせていました。
9:50頃 視界が良くなってきたので、A海面各クラスの出艇を海上のレース委員会信号艇から指示。(陸上本部にてクラス旗掲揚)。
10:16頃 視界がまた悪くなり、風速も12〜13mに上がってきたため、海上のレース委員会信号艇でAP+H旗を掲揚し、ハーバーへの帰港を指示しました。
全艇帰着確認後、各クラブの指導者・保護者に集まって頂き、レース委員長から沖合の状況の説明をし、A海面でのレースは取りやめ、OP級初級者クラスのレース終了後、B海面にてOP級上級者クラスのみのレースを行うことで了解を頂きました。ミニホッパー級、レーザー4.7、シーホッパー級SRの各クラスは、ポンド内では距離が取れず、風の強弱の差が強くて沈し易く、また水深が浅いため沈した場合マストが刺さって危険なため、レースは実施しないことで了解を頂きました。

[B海面:訓練所前ポンド内]

 OP級初級者クラスをA・Bの2ディビジョンに分け、各ディビジョンごとに3本ずつレースを行いました。当初は午前中に予選2レース、午後に決勝2レースを予定していましたが、順調な為に予選を3レース実施しました。上位の選手は安定しており、上級者クラスで十分通用する走りを見せてくれました。

OP級初級者クラスAディビジョン

 10:35に第1レース、引き続いて第2レース、第3レースと続けて行いました。 天候:雨、風向:350°〜0°、風速6〜8m/s。強い雨と場所によっては10m/sを超えるブローで、初心者には辛いコンディションでしたが、全艇とも頑張って帆走った気がします。

OP級初級者クラスBディビジョン

 11:55に第1レース、引き続いて第2レース、第3レースと続けて行いました。 天候:雨、風向:350°〜0°、風速6〜8m/s。Aディビジョンの3レースに勝るとも劣らぬ厳しい風雨でした。11艇のうち1艇が出艇を控え、ポンド内の短いコースでもDNFが続出しました。上位の選手は安定した走りでエキサイティングな勝負を見せてくれました。A・B両ディビジョンの上位者による決勝レースを行う予定でしたが、OP級上級者クラスのレースを急遽ポンド内B海面で行うこととなったので、決勝レースなしで、午前の(予選)レース3レースの総合得点にて最終成績を出すこととなりました。

OP級初級クラスのレース風景
OP級初級クラスのレース風景

ウィンドサーフィン・オープンレース

 13:00 OP級初級者クラスのマークセットを利用し、ウィンドサーフィン・テクノ293級のオープンレース(デモンストレーション)が行われました。普段若洲では見ることのない、ジュニアの大人顔負けのボードセーリングを見て、自分もウィンドサーフィンをしてみたいと思ったOPセーラーもいたことと思います。運営の諸都合により、オープンレースの成績を記録出来なかったことが残念です。

ウィンドサーフィンのデモンストレーション
ウィンドサーフィンのデモンストレーション

OP級上級者クラス

 14:30から、24名のエントリー選手をA・Bの2ディビジョン各12名に分け、予選レースを各1レース、上位5名ずつ計10艇による決勝レースを1レース行ないました。
天候:雨、風向:350°〜0°、風速6〜8m/s。OP級初級者クラスのレース時より気持ち風雨も落ち着き、上級者にとっては狭いポンド内での一発勝負ということで、予選・決勝とも短いながらも緊迫したレースが展開されました。一つのミスも許されず、スタートで勝敗の8割方が決してしまうという、技量勝負100%のタフなレースでした。

OP級上級者クラスAディビジョン トップ廻航
Aディビジョン サイド→下の攻防 Aディビジョン 下マーク回航
Bディビジョンのスタート  Bディビジョン 上マーク回航
サイド→下のデッドヒート 決勝レーススタート前
決勝レーススタート 決勝レースのサイド→下の攻防
フィニッシュへ

 体験プログラム

 悪天候にも関わらず、申込み18ファミリー59名のうち、11ファミリー35名の方々が来場されました。K‘sインターナショナルスクールの小学生15名と保護者の方&幼児(5歳以下)20名です。大型艇でのクルージング&A海面レース見学の後、ポンド内でのディンギーセイリングを体験してもらう計画でしたが、いずれも悪天候のため実施を見送りました。
雨の中、セーリングに興味を持って参加してくれた子ども達のために、艇庫内でセールアップした船台上のOP級を使って、セーリングレクチャーを行ないました。子ども達一人ずつをOP級に乗せ、シートとティラーの基本操作、タッキングの仕方などのシミュレーション体験をして頂きました。講師は葉山町セーリング協会の青山さん(JJYU理事)にお願いし、日本語の得意でない保護者の方にも理解いただけるよう、中央区ヨット連盟の安藤ロズヴィタさん(東京都ヨット連盟理事)・夢の島ヨットクラブの原なおこさん、JJYU森田理事の次女紫帆さんに英語の通訳をしてもらいました。若洲ヨット訓練所のポンド内では並行的にOP級初級者クラスのレースをしていたことと相まって、皆さんに興味を持って頂けました。元気な子供たちは雨の中を走り回って、レースを見物したりしていました。傘をさしてレースを見物していたお父さんからは、「この子たちは始めたばかりなのか」「何歳くらいから始めているのか」など、嬉しい質問をいただきました。

 お昼におにぎり弁当を配布し、自由解散としました。レガッタの閉会式パーティにも参加頂く計画でしたが、皆さん満足してお昼で帰宅されました。保護者用のクラブ案内チラシ英語版は使わず仕舞いとなりましたが、初めての試みとして着実な感触を得ることができました。これらのプログラムは1回限りで終わらせることなく、毎年継続したイベントとして定着するように、ゲストへのホスピタリティに万全を期す必要があります。趣旨に賛同頂き、取りまとめてくださった夢の島ヨットクラブの沖山雅彦さんに改めてお礼申し上げます。

通訳をする安藤ロズヴィタさん  講師の青山さん(下も)

 閉会式・懇親パーティ

 閉会式・表彰式・懇親パーティは、当初は本部テント前にキッチンカーを設置して行う予定でしたが、当日は一日中雨だったため、開会式と同じく艇庫内で行いました。あまり形式的にならずに楽しく閉会式を進めようと、キッチンカーから艇庫内に順次暖かい出来立ての食事を運んで、まず選手、指導者・保護者の皆さんに食事を始めてもらいました。食事もだいぶ進んで皆さんが賑やかに寛いだところで、佐藤精知夫レガッタ副会長からご挨拶を頂き、閉会式と表彰式が始まりました。

  今年は若洲ヨット訓練所にて東京国体セーリング競技が開催され、大成功だったこと、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催が決まり、セーリング競技はこの若洲で行われること、今日参加した選手からもオリンピックの代表選手が生まれて欲しいこと、関係者が一致協力して、東京オリンピックを成功させて行きましょうとのご挨拶がありました。

 成績表と表彰状の準備が整ったところで、西川泰三レース委員長の成績発表に従って、佐藤精知夫レガッタ副会長から連盟の表彰状とメダルの授与を行ないました。
OP級上級者優勝二連覇の横浜ジュニアヨットクラブの中村瑠夏さんには、ミキハウス優勝者ジャケット及びクリスタルガラス製の「ミキハウスカップ」が三起商工鰍フ光川総務部長と昨年のロンドンオリンピックにボードセーリングで出場したミキハウス社員の須永由季選手とから授与されました。
OP級初級者優勝・葉山町セーリング協会ジュニアレーシングチームの金子道之介君にもクリスタルガラス製の「ミキハウスカップ」が授与されました。OP級上級者、OP級初級者の各クラス1位〜6位までに連盟の表彰状、1位〜3位に金・銀・銅メダルが授与されました。
関東水域OP連絡会が主催するタイクリニック2014への参加費用・渡航費用をJJYUが援助しての海外セーリング研修派遣の資格を競う特別賞のクラブ対抗チームレースは、横浜市民ヨットハーバージュニアクラブが受賞しました。

  各種目のそれぞれの入賞者にはミキハウスさんから、いろいろな素晴らしいミキハウスグッズが副賞として贈られました。須永選手と一緒に写真を撮ったり、サインをもらったりと、楽しく懇親パーティが進みました。また、入賞できなかった選手たちだけによる「じゃんけん大会」によって、たくさんのミキハウスグッズが順番に贈られて、にぎやかなパーティとなりました。

  西川泰三レース委員長のレース講評を頂き、閉会式・表彰式・懇親パーティは無事終了しました。

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閉会式前の食事会
閉会式で挨拶する佐藤レガッタ副会長 優勝ジャケット(OP級上級者)は
再び中村瑠夏さんへ
須永選手から「ミキハウスカップ」を
中村瑠夏さんへ
OP級初級者のクリスタルカップは
金子道之介くんへ
ミキハウス光川総務部長より優勝者への
お祝いの言葉
OP級上級者の上位入賞の皆さん
OP級初級者の上位入賞の皆さん クラブ対抗チームレース優勝の
横浜市民ヨットハーバージュニアクラブ
須永選手と記念撮影 西川レース委員長によるレース講評
じゃんけん大会

 最後に

 雨・視界不良・強風の天候により、順調なレース運営ができなかったことが残念です。東京国体2週間後のレガッタであり、重要な準備期間が国体開催と重なって準備が充分出来なかったことと人手不足も悔やまれます。そういった要因の中で、大きな事故も無くレガッタを終了できたことは、協賛・後援を頂いた関係団体及び参加の指導者・保護者のご協力の賜物と改めて感謝申し上げて報告とさせて頂きます。

この大会のリザルト

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