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国際交流 日本ジュニアヨットクラブ競技会2009年 実施報告

実行委員会事務局長
東京都ヨット連盟副理事長
落合光博

 国際交流日本ジュニアヨットクラブ競技会2009(東京若洲大会)は、社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟、東京都、財団法人日本セーリング連盟、東京都ヨット連盟の共同主催により、文部科学省、国土交通省その他多くの後援を頂き7月31日(金)〜8月2日(日)の3日間若洲ヨット訓練所沖に於いて開催されました。

kokki本競技会は2016年夏季オリンピック・パラリンピック東京招致活動を支援する目的もあり、競技会直前にタイ、韓国がインフルエンザの影響で不参加となったものの、海外から8カ国34人の選手と指導者18名を招待しました。また国内からは、21チーム89選手が参加する選手総勢123名の国際色豊な大会となり、海外チームリーダー達の若洲に対する好意的な評価も頂き当初の目的が達成され、盛況のうち無事終了することが出来ました。
内外の選手にその指導者・保護者69名と運営役員を合わせると競技会参加者の総勢は約300名の多数となりました。

<競技会前日>
7月30日(木)歓迎レセプション 18:00〜20:00

東京オリンピック招致活動を支援する意味合いを含め、ISAF副会長でシンガポールオリンピック委員会副会長、シンガポールセーリング連盟会長のテオ・ピン・ロー氏やベルギーセーリング連盟会長のピーター・ヴァンデン・ボッシュ氏など各国チームリーダー9名を招いての歓迎レセプションが有楽町ニュートーキョーで行われました。石原東京都知事をはじめ、国土交通省天谷海洋政策課長、JSAF山崎会長、河野、西岡両副会長他東京都招致委員会、その他大会関係者多数の参加を頂いての歓迎会は終始和やかな雰囲気の中、東京オリンピック招致活動に対する理解を一層深めた事と思います。

<競技会第1日目>
7月31日(金)受付・海上練習・開会式・交流会

10時から若洲会場において総合受付が開始されました。海外チームには前日に引き続きチャーター艇の引渡しが行われた後、国内チームと共にレース予定海面にて海上練習が行われました。開会式前の短い時間ではありましたが、南東2〜3mの風の中、スタート、上、下、上1回のコース練習を行いました。前日を含めレーザーラジアル級はデンマーク、イタリア、OP級はデンマーク、イタリア、シンガポールチームが上位を占めました。
kokki午後からは、各国チームリーダーに対して、オリンピックセーリング競技開催予定地の見学会が企画されました。競技会場予定地は若洲ヨット訓練所に隣接するゴルフ場の南端にあたり緑豊な景観が美しく、又レース海域にも近く、新ヨットハーバーのイラスト入り設計図を示しての説明もあり、全体として大変好評でありました。各国チームリーダーにとっては、開催予定地を確認する事も来日の一つの目的でもあったようです。
その後、晴海客船ターミナルホールにて16時より開会式が開催されました。江東区立第三亀戸中学校吹奏楽部の演奏を合図に全チーム入場。東京都ヨット連盟鈴木理事長の開会宣言。石原伸晃本競技会会長の挨拶に続き前年のクラブ対抗戦、クラス別個人戦の優勝トロフィーの返還セレモニーが行われました。共同主催者の東京都生活文化スポーツ局長秋山氏、JSAF副会長西岡氏の挨拶に続き、来賓として文部科学省スポーツ・青少年局生涯スポーツ課長坂元氏、江東区長山崎氏、アビームコンサルテイング(株)社長岩澤氏の挨拶。

海外チームを代表してシンガポールセーリング連盟会長、シンガポールオリンピック委員会副会長でISAF副会長のテオ・ピン・ロー氏がスピーチをした後、海外チーム8カ国の代表者の紹介が行われました。

山中湖宣言を「夢の島ヨットクラブ 川戸紅葉さん、中央区ヨット連盟 石井衛君、江東ジュニアヨットクラブ 伊早坂紅亜さん」の3名が行い、選手宣誓を「夢の島ヨットクラブ 八木健太君、浅井風花さん」の両名が元気に行いました。

開会式の後、安全講習会、競技説明会をはさみ、国際交流会が同じターミナルホールにて立食形式で開催されました。佐藤競技会副会長(JJYU副会長)の開会挨拶の後、北住競技会副委員長(東京都ヨット連盟副会長)の乾杯の発声により楽しい会が始まりました。海外チームを順番に紹介しながら地元ホストクラブ(夢の島ヨットクラブ、中央区ヨット連盟ジュニア部、江東ジュニアヨットクラブ)とのプレゼント交換が行われ、ホストクラブから海外チームには、クラブペナント、扇子、大団扇と雷お越しが贈られ、大団扇は海外チームに大好評でした。国内参加クラブの紹介も順次行われました。会場のあちこちでは海外チームとの間で身振り手振りの交流が賑やかに行われていました。
ホールの明かりを消し、大きなガラス窓の向うにライトアップされたレインボーブリッジと東京港の夜景を紹介して、オリンピック招致に向けて東京をアピールして閉会となりました。

kokki<競技会第2日目>
8月1日(土)初日のレース A海面

本州付近に寒気が流れ込み、北海道から近畿まで曇り雨の天気予報の中、早朝の若洲は北東方向から2〜3m/sの弱い風で安定していました。気温が上昇して南東及び南の風に変わる前に北東の安定した風で第1レースをスタートさせることを想定していましたが、予想以上に気温の上昇が早くレース海面付近では風が安定せず微風となりました。その結果、コース設定ができない状況になりFJ級第1レースのスタート予告時刻9時25分と同時にAP旗を本部船に掲揚しスタートを延期させました。出艇した約5割が運営艇及び支援艇に曳航され、本部船に到着しました。
気温だけが上昇する中、選手の健康を考慮し、やむなく11時にAP・H旗を本部船に掲揚し、選手を帰港させ、陸上で早めの昼食をとる事になりました。その後、レース海面に残した本部船から12時10分に120〜130度から3m/sの安定したブローが来たと報告がありましたので出艇させ、南西方向3m/sの安定した風の中、風軸130度にマーク設定し、第1レースを13時05分にFJ級からスタートさせました。その後、風軸125度にマーク設定し、第2レースを14時55分にFJ級からスタートさせ、OP級上級者が9艇タイムリミットにて16時08分20秒初日のレースを終了し、各クラス計2レースを消化しました。
なお、OP級上級者は、2レースともにゼネリコ後I旗を適用しスタートしました。

B海面

OP級初級者は、ポンド内で微風、軽風の中、各9艇2グループに分け予選レースが行われました。両グループとも熱心な応援の皆さんの目の前で予定の5レースを行う事が出来ました。

<競技会第3日目>
8月2日(日)最終日のレース A海面

初日同様の天気予報の中、早朝は北東方向から2〜3m/sの弱い風で安定していました。初日より30分間早い8時55分に最初の予告信号時刻が設定されており、気温が上昇する前に北東方向3m/sの風の中、風軸40度で第3レースを9時00分にFJ級からスタートさせました。次いでレーザーラジアル級・ミニホッパー級が9時05分にスタート(リコール艇あり)しましたが、レース途中で気温の上昇とともに風速が1〜2m/sまで弱まってしまい、FJ級とレーザーラジアル級を第3マーク(1下)でコース短縮しフィニッシュとしました。ミニホッパー級は、第2マーク(サイドマーク)直前で無風となりノーレースとなりました。
kokki OP級上級者は、第3レースをレーザーラジアル級・ミニホッパー級の9時05分スタートと同時に予告信号を掲揚しましたが、ゼネラルリコールとなり、I旗適用し再度ゼネラルリコールとなり、更にブラック旗を適用し18艇がコールされましたが、その後風待ちとなり、スタートを試みるものの風軸が安定せず、最終日のスタート予告信号リミットの12時00分にAP・H旗を本部船に掲揚し、やむなく曳航での帰港となりました。

B海面
OP級初級者は、初日の予選レースの結果各クラス5位までの10艇による決勝レース3レース、予選各クラス6位以下の8艇による順位戦レース1レースを微風の中、予定通り行う事が出来ました。

kokki<レース結果>
国内クラブ対抗レースでは、優勝 江の島ヨットクラブジュニア、第二位 山中湖中学校ヨット部、第三位 藤沢市青少年セーリングクラブとなり、それぞれJJYU会長杯と盾を獲得しました。
国際チームレースは日本チームでOP級3艇・レーザーラジアル級2艇の参加条件を満たすクラブがなく、結果として海外クラブ対抗レースとなり、優勝 デンマーク、第二位 シンガポール、第三位 イタリアとなりました。
kokki  個人賞として、OP級初級者は、葉山町セーリング協会の森本大樹君が小沢吉太郎杯を獲得。OP級上級者では、江の島ヨットクラブジュニアの新谷惟斗君が文部科学大臣杯・奥村杯を獲得しました。
レーザーラジアル級では、清水ヨットスポーツ少年団の内田才王君が国土交通大臣杯を獲得しました。ミニホッパー級では山中湖中学校ヨット部天野大志君がYMFS理事長杯を獲得しました。

kokki

 国際個人レース総合成績では、OP級上級者が、第一位 イタリアのヴァヌーチ・エンリコ選手、第二位 江の島ヨットクラブジュニアの新谷惟斗選手、第三位 シンガポールのジャ・イー・ロー選手がそれぞれ特別協賛表彰としてアビームカップの受賞となりました。レーザーラジアル級では、第一位 イタリアのフィリッポ・ロッキーニ選手、第二位がデンマークのアン・ユーリュ・シュット選手、第三位デンマークのステイ・スタインフット選手がそれぞれ特別協賛表彰としてアビームカップの受賞となりました。

kokki

<総評>
2日間を通じ微風、軽風でのレースとなり充分な数のレースが出来ませんでしたが、今回の海外招待選手は各国共レベルの高い選手が来日したようです。特にレーザーラジアル級では海外選手が上位を独占しました。OP級上級者においても海外招待選手が上位を占める中、江の島ヨットクラブジュニアの選手の健闘が光りました。今回、この様な国際大会に初めて参加した選手の保護者から「子供自身が大変大きな刺激を受けた」と話をしてくれました。本大会を通じ、世界を目指すセーラーが一人でも多く誕生する事を期待します。また今回は海外から34選手が参加する事になり多数のチャーター艇が必要でしたが、江の島ヨットクラブジュニア、KMC横浜ジュニアヨットクラブはじめ多くの方にご協力を頂きました。心より感謝申し上げます。

kokki閉会式は若洲ヨット訓練所の本部テント前で行いましたが、天候が不安定で雨と雷も予想され、式場を事務所教室内か艇庫か全テントを寄せ集めるかと検討をしている内に太陽が顔を出して一同ホットし予定通りに行う事が出来ました。
閉会式後は用意した掃除道具とゴミ回収袋を手に、子供達も一緒になって会場の清掃をしました。

最後になりましたが、本競技会に後援を頂いた文部科学省、国土交通省、江東区、特定非営利活動法人東京オリンピック・パラリンピック招致委員会など数多くの団体、助成を頂いた独立行政法人日本スポーツ振興センター並びに特別協賛を頂いたアビームコンサルティング株式会社、協賛頂いた大塚製薬(株)、ヱスビー食品(株)、第一三共(株)及びプログラムの掲載広告を頂いた沢山の団体・企業の皆さんにあらためてお礼を申し上げるとともに、本競技会が無事終了した事をご報告申し上げます。

成田空港で
海外チーム出迎え
歓迎レセプション
スナップ
本部受付、
チャーター艇引渡し
開会式
交流会
競技会レース風景、陸上風景
閉会式

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