社団法人
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文部科学大臣賞・国土交通大臣賞
第27回日本少年少女オープンヨット大会(東日本地区) 実施報告
長野県ジュニアセーリング連盟代表
小山利男
平成19年5月3日〜5日、長野県信濃町野尻湖において、社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟と長野県ジュニアセーリング連盟共同主催による第27回日本少年少女オープンヨット大会(東日本地区)が、19クラブ(東北3クラブ、関東10クラブ、甲北信越6クラブ)の選手72名、指導者・保護者86名に、競技役員29名を加え、総数187名の参加により、天候にも恵まれて成功裏に開催されました。
昨年に続き連続開催を引き受けることになりましたホストクラブの長野県ジュニアセーリング連盟は、信濃町及び大会協賛宿泊連絡会等関係者と共に、今年も元気なジュニアセーラー達を迎えるべく、雪融け早々に準備を整えて、心待ちにしておりました。
昨年は40数年ぶりの記録的な大雪に見舞われ、残雪の中での準備も大変でしたが、今年は町史始まって以来の少雪で準備も順調に捗り、大会当日の好天気を祈るのみでした。
野尻湖は海抜730mの山上湖で、2000m級の黒姫山、斑尾山の残雪から流れ込む水温13℃前後の冷水に、気象の変化による温度差で時に急な濃霧発生が充分予想されます。もしもの濃霧や落水等の緊急事態に備え、野尻湖水上安全協会、北信広域消防救急隊、野尻湖漁業組合及び大会協賛宿泊連絡会に万全な救助対応を要請致しました。
大会初日の5月3日は、皆さんの祈りが通じたのか、快晴、軽風から中風状態という絶好のコンディションの中、58艇の参加により、予定通りトライアルレースを2レース行いました。初級者、上級者の混合レースのため沈艇も出ましたが、事前の防寒対策指導が徹底されていたこともあり、別段問題もなくトライアルの目的を達することが出来ました。
17:00時より開会式をレイクサイドホテル付属のルビーホールで行いました。小松実行委員長の開会宣言に続き、前年度OP級上級者優勝者(茨城県セーリング連盟ジュニアヨットクラブ)磯崎哲也君とOP級初級者優勝者(B&G新潟海洋クラブ)倉島大幸君より優勝杯が返還されました。石原伸晃大会会長が公務で欠席されたため、代理として佐藤精知夫副会長が挨拶し、信濃町松木重博町長より歓迎の言葉を、また特別協賛会社アビームコンサルテイング(株)常務取締役竹下勇二様より激励挨拶を戴きました。その後、北信越水域5クラブ代表による少年ヨット憲章「山中湖宣言」を斉唱した後、長野県ジュニアセーリング連盟(野尻湖ジュニアヨットクラブ)の清水慎太郎君と龍之介君の兄弟による選手宣誓で開幕されました。
閉式後、テーマ「安全とベストを尽くせる水補給」講師・上原一之医療部長((財)日本体育協会スポーツドクター、連盟理事)による講演会が開催されました。これに併せて大会に協賛戴いた大塚製薬(株)長野支店健康管理士、竹内幹二様による講習会がありました。終了後、指導者会議を開催し、コースの状況、支援艇の運航注意、観光定期船運航の対処方法、また指導者からの質問もあり濃霧発生時に於ける安全対策の説明が行われました。
5月4日、日程通り第1レースから上級者、初級者エリアで競技に入りました。上級者エリア(A水面、枇杷島沖)の運営は、長野県ジュニアセーリング連盟の相澤発着部長と東京都ヨット連盟や関東水域の指導者がメンバーとして担当しました。初級者エリア(B水面)は、中根発着部長と東京都ヨット連盟や野尻湖ヨット協会のメンバーが担当し、陸上係留のルビーホールデッキを水上本部として、指導者・保護者の応援席前にコースを設定しました。
風は両エリアとも多少振れましたが、風軸180°、3〜5s/mの順風の中、午前中に両エリアとも2レースを消化しました。昼食後の13時20分頃、風軸0°に変わり、OP級上級者は初日の予定4レースを消化し、他の種目は予定回数より1レースオーバーの5レースを行い、第1日目を無事終了しました。
5月5日、レース第2日目は、子供の日に相応しい快晴軽風の好天気。残雪の黒姫、妙高の山頂が湖面に映え、薫風が湖面を吹き予定の7レース完了が予想されましたが、第1レース終了後、やや風が落ち始めました。既に初級者エリアは7レースを完了し、上級者エリアもOP級上級者を除き7レース完了。OP級上級者は最終1レース実施を予定しましたが、「野尻湖特有の正午頃に発生する風向入れ替わりの微風が予測されましたのでレース継続は無理」との発着部長の判断でノーレースが確定し、11時40分に全レースが終了しました。
艇を片付けて、閉会式前に、協賛戴いたSB食品のカレーと用意したハンバーグによるカレーパーティが開かれ、約180人分の大盛りハンバーグカレーライスがホテル側の協力により提供されました。
閉会式は、予定より30分早めてルビーホールに全員参加で行われました。レース委員長の成績発表に続き、各種目別入賞者が表彰されました。種目別優勝者は下記のとおりです。
OP級上級者優勝者には文部科学大臣賞と連盟会長杯、OP級初級者優勝者には連盟会長杯、シーホッパー級SR優勝者には国土交通大臣賞が授与されました。また、特別協賛企業のアビームコンサルテイング株式会社から、シーホッパー級SR、ミニホッパー級、レーザー級ラジアルの各優勝者にアビームカップが授与されました。
伊藤宏プロテスト委員長からは、レースの講評と抗議の内容の説明が行われました。抗議は2日間で7件あり、その内訳は、マークタッチ1件と42条違反が6件あり、各クラブの指導者に対して、パンピングついては、特に指導して頂きたいとの注意がありました。
来賓のアビームコンサルテイング株式会社竹下様からのご挨拶、佐藤大会副会長よりの謝辞の後、来年度第28回大会(東日本地区)開催地山中湖より山梨県セーリング連盟の羽田理事長からプレゼゼンテーションがあり、引き続き、本年8月3日〜5日に東京都若洲ヨット訓練所で開催される「国際交流日本ジュニアヨットクラブ競技会20007」について、東京都ヨット連盟の藤沢副会長より、沢山の参加のお願いと大会概要について説明がありました。
連休中のため、参加された皆様の帰路の渋滞が予想されていましたので、全員早目に帰路につくことが出来るように、閉会式も余裕をもって準備が出来ましたので、予定通り3時30分に無事閉会式を終了出来ました。
今大会は暖冬のためオフシーズンにも充分練習出来た成果が出ており、初級者クラスのレベルが高く感じられました。またフィニッシュ時に競技役員に大きな声で「ありがとうございました!」とお礼をするマーナーの良い子が目立ちました。各クラブの指導者・保護者の熱意と大会を通じての指導の努力が感じられました。
今年も特別協賛を戴いたアビームコンサルティング株式会社様には、大会を彩る横断幕や競技用のコースマーク、特別協賛賞のアビームカップをはじめ、参加賞として、選手全員及び指導者・保護者に帽子とポロシャツを提供して戴き、競技役員、大会協力者全員にH/H製のブルゾンを提供戴きました。同じく協賛戴きましたSB食品株式会社、第一三共株式会社、大塚製薬株式会社の各企業様より沢山の現物商品、広告掲載協力を、また地元の企業、団体関係者各位に後援、協力を戴きました。ここにあらためて厚く御礼申し上げます。
参加された多勢のジュニアセーラー選手、指導者、保護者、地元関係者、競技役員の皆さんのご支援とご協力のお蔭で「文部科学大臣賞・国土交通大臣賞 第27回日本少年少女オープンヨット大会(東日本地区)」を無事終了出来ましたことを、衷心より厚く御礼申し上げて大会報告と致します。
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