ジュニアヨット・クリーンエコセーリング大会２０１０
　　　　　　　（中海・宍道湖ラムサール条約記念全国大会）  実施報告

実行委員会委員長
内藤　武夫

 中海は、宍道湖の東側に位置する汽水湖であります。 真水と海水の割合が半分半分で、アサリや赤貝（サルボウ）、海魚、川魚が生息しており、 日本で五番目に大きい湖です。 この様な素晴らしい自然を守り大切にする為、ヨットの子供達に「泳げる中海にしよう」をスローガンに毎月清掃に頑張っております。 この中海が、２００５年１１月ラムサール条約湿地に登録され、毎年６月は環境月間となり、第２週に実施される「中海・宍道湖一斉清掃活動」に合わせて、本年初めて、ジュニアヨット・クリーンエコセーリング大会２０１０【中海・宍道湖ラムサール条約記念全国大会】を社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟、鳥取県ジュニアヨット協会、隠岐ジュニアヨットクラブ、安来ジュニアヨットクラブ、中海賢明利用協議会の共同主催で、６月１２日(土)〜１３日(日)に米子市湊山公園及び中海で開催致しました。

 初めての大会ということと、北信越ジュニアセーリングクラブ連盟大会が中学校の日程の関係で本大会と重なってしまったこと等で参加選手が少なく、オープン参加のボードセーリングも加えて２５名でしたが、指導者、保護者、運営役員、中海賢明協議会メンバー等の多数の参加で賑やかな大会となり、文部科学省、環境省、鳥取・島根両県、米子市の後援を頂いて、文部科学大臣賞、環境大臣賞、鳥取県知事賞、島根県知事賞、米子市長賞等の各賞杯の提供を頂き無事開催する事が出来ました。 また、遠路葉山のチーム、清水のチームからも参加頂き、大会に併せて環境保護についての勉強も出来て、誠に有意義な大会となり大変感謝致しております。 本当にありがとうございました。

＜競技会初日＞

  ６月１２日（土）８時より受付をはじめ、１０時より開会式、引続き米子市役所環境計画課矢末誠課長補佐による環境保護講習会と上原一之連盟理事による熱中症に対する対策等の安全講習会を行いました。 天候も、梅雨にもかかわらず晴れて、風も程よく３、４mの中、１２時３０分より各クラス別にスタート致しました。 当初は、初日に４レースを予定しておりましたが、順調にレースが進み皆様の御協力を得て５レースを行なう事が出来ました。幸い６月は日も長く１９時位までは明るいと言う事もありましたが、選手も１６時３０分過ぎには帰港し、無事初日を終える事が出来ました。

＜競技会第2日目＞
  ６月１３日（日）は、８時に湊山公園に集合し、野坂米子市長の挨拶で始まった中海・宍道湖一斉清掃式典に選手並びに指導者、保護者の皆様にも参加頂き、その式典の後、支給されたゴミ袋と手袋を持って、ＪＪＹＵ連盟旗の下で護岸清掃を行ないました。 清掃活動途中で、既に事前にフィッティングした艇に戻りレースを開始しました。天候は初日とは打って変わって曇りでしたが、風は３〜４mから次第に上がり、６〜７mの中で第６レースが１０時から各クラススタートしました。第７レースのスタート前から風が更に上がり７〜８mの中１１時過ぎに各クラスともスタートしました。 OP級の初級者クラスの選手が次々と沈をしたり、艇体の破損から帆走不能になった選手や、技術的に帆走不能になった選手や、救助される選手を見て緊張が途切れて自分も救助を求める選手等ありましたが、無事何事も無く全選手が帰港出来ました。

 溝口島根県知事夫妻と藤井鳥取県副知事が７レース目のスタート２分前位に到着されて、ヨットレースについての説明を熱心に聞かれながら４０分間のレースの模様を観戦され、レースが終わって桟橋に帰港し片付けをする選手を見ておられ、子供達が敏速に片付けをする姿を見て大変感心して褒めておられました。

  予定やりやや遅れて閉会式が始まり、御臨席頂きました溝口島根県知事、藤井鳥取県副知事、環境省中国四国地方環境事務所米子自然環境事務所甲斐所長、野坂米子市長様より各賞の授与には子供達も大変感動しておりました。

　　　　 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　

 閉会式終了後、カレーパーティーによる交流会には溝口島根県知事ご夫妻、藤井鳥取県副知事にも参加して頂き、両県知事より「初めてヨットレースを観戦しましたが、準備から片付けまで全て子供たちが自分達だけの力ですると言う事は大変素晴らしい事です」と話しておられ、これから毎年このヨットレースを観る事が楽しみですと話しておられました。