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ジュニアヨット・クリーンエコセーリング大会2011
       (中海・宍道湖ラムサール条約記念全国大会)  実施報告

実行委員会委員長
内藤 武夫

kokki 中海も宍道湖も年々綺麗になってきました。 この素晴らしい中海と宍道湖の自然を守り、「泳げる中海にしよう」とヨットの子供達と一緒に練習の合間や大会前後に定期的に水面や海岸の清掃に頑張っております。 この中海と宍道湖が、2005年11月ラムサール条約湿地に登録されたことを契機に、鳥取県と島根県とで毎年6月を環境月間とし、昔のような自然豊かな海を取り戻す運動の一環としてその第2日曜日に大勢の両県民が「中海・宍道湖一斉清掃活動」を実施しています。この時期に合わせて、ジュニアヨット・クリーンエコセーリング大会【中海・宍道湖ラムサール条約記念全国大会】を社団法人日本ジュニアヨットクラブ連盟、鳥取県ジュニアヨット協会、隠岐ジュニアヨットクラブ、安来ジュニアヨットクラブ、中海賢明利用協議会の共同主催で昨年第1回を開催し、今年は2年目です。

fuukei 昨年は初めての大会ということと、北信越ジュニアセーリングクラブ連盟選手権大会が中学校の活動日程との関係で本大会と重なってしまったこと等で近県からの参加選手も少なくて、オープン参加のボードセーリングも加えても、指導者・保護者、運営役員や中海賢明利用協議会の皆さんの人数の方が多数という状況でしたが賑やかな楽しい大会となりました。 今年は第2回ということから尚一層の多数のクラブ、選手の参加が予想されました。 然しながら、3月11日の三陸沖を震源とする東日本大震災と大津波による甚大な被災に加え、福島第1原子力発電所の放射能漏れの大事故のために、被災地のみならず全国的に海でのスポーツ、ヨットも暫くは練習すら出来ないという状況となり、連盟の5月のオープンヨット大会も開催中止せざるを得ませんでした。6月になっての本大会も、場所は被災地からは遠隔とは言っても、なかなか参加に踏み切るクラブ、選手も少なく、最終的には昨年と同様な規模の参加に終わったのは残念でした。
本年の開催場所は、島根県松江市本庄町の水辺の楽校(「学校」のミスプリントではありません!)という公園と砂浜と磯辺の水遊び場という素晴らしい環境の、松江市立本庄小学校の隣接地で小学校と隣の本庄中学校の眼の前の中海でのレースとなりました。
この地は武蔵坊弁慶の生まれた地といわれ、弁慶島があり、沖合には大根島があり、遠景には伯耆富士の「大山」がかすかに稜線を見せていました。

<競技会初日>

fuukei 初日、6月11日(土)8時より受付をはじめ、10時より開会式を開催、天候も、前日の梅雨前線の激しい雨から、朝の小雨も開会式の始まる頃には「内藤マジック」で素晴らしい晴天となりました。

 石原伸晃会長が公務の為出席出来ず、伊藤雅宣専務理事が代理として本大会の趣旨と文部科学大臣賞と環境大臣賞が昨年に続いて頂ける事になっているとの挨拶をし、松江市教育委員会福島律子教育長、松江市議会林干城議長から歓迎と地元からジュニアセーラーが誕生したことへの感謝と、この恵まれた会場「水辺の楽校」を利用して今後も大会を続けて欲しいとのご挨拶を頂きました。

松江市教育委員会福島律子教育長 松江市議会林干城議長
伊藤雅宣専務理事 挨拶 選手宣誓

  レースは、風が弱く風位も安定せずなかなかスタートで出来ませんでしたが、北東の風3mほどとなり、13時15分よりミニホッパー級、OP級とスタートしました。 途中5m位の良い風になり、OP級が3レース、ミニホッパー級が5レースと順調にレースを行なう事が出来ました。 

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 ボードセーリングは別の沖合のソーセージコース(2往復)で4レースを終了し、無事初日を終えました。

  レース終了後、東日本大震災後にボランティアで駆け付けた「松江の名物ラーメン屋さん」が屋台ラーメンのサービスを提供して頂いたので、レースの終わった皆さん大喜びで舌鼓を打って楽しみました。

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 18時からはNPO中海再生プロジェクト・中海未来マップ制作実行委員会の主催する、地元ゴスペルグループによる「中海夕暮れコンサート」が幸いに天候の回復してきた美しい夕暮れの浜辺で開催されました。
コンサートは90人ほどいるメンバーの中から美しいお姉さま方10名と可愛いお嬢さん4名のグループで、「ひょっこりひょうたん島」、「You are my Sunshine」など楽しい歌を沢山聞かせて頂きました。

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<競技会第2日目>
  第2日、6月12日(日)は、8時45分に本部前の本庄町水辺の楽校の砂浜に集合し、中海・宍道湖一斉清掃に参加することとなり、選手並びに指導者、保護者の皆様に、運営役員も参加して、大会実行委員会で用意したゴミ袋を持って、主に雑草取りとゴミの収集清掃を行ないました。

 清掃活動途中で、既に事前にフィッティングした艇に戻りレースを開始しました。 相変わらずの曇りからついに雨が降り出しましたが、風も3〜2mと次第に落ちてしまい、ミニホッパー級第6レースが10時10分、OP級第4レースが10時15分スタートしました。 11時以降には予告信号を出せない所、前日3レースしか出来なかったOP級については、第5レースをぎりぎりの10時59分に予告信号を出して何とか5レース成立出来ました。 ボードセーリングはこの日は新人の講習会に切り替えた為に、レースは前日の4レースで終了となり、OP級は5レース、ミニホッパー級7レース実施という結果となりました。 雨の為テントの中で、予定やりやや遅れて閉会式が始まりました。

 参加選手が少ない中、ミニホッパー級ではジュニアセーラーの技術向上を図ることと少数での緊張感を持って貰うために指導者・保護者のレースオープン参加を企画したところ2艇が参加し、1位と3位に入りました。全員が同一クラブでしたが緊張したレース展開で、高いセーリング技術が見られ、日頃の練習の成果が十二分に発揮されており、指導者の指導力、熱意が感じられました。表彰は2位に入った花木一誠君(クローバーリーフセーリングクラブ)が昨年に続き2連勝で環境大臣賞、島根県知事賞を授与されました。

 OP級では、地元本庄小学校の6年生2人が参加に意欲を燃やしたので、短期間集中練習を実施したところ乗りこなせるようになったことは、主催者としては望外の喜びであり、今後地元の関心が更に高まってセーリングが普及してくれることを祈念したいと思います。 表彰は宮津から遠征の宮津ジュニアヨットクラブが上位を独占し、側田晴楽さん(中3)が文部科学大臣賞と鳥取県知事賞を授与され、弟の側田順平君(中2)2位となりました。

 ボードセーリングはスカラップ鳥取クラブの皆さんが昨年に続いて参加して頂き、作野達雄さんが2連勝で、中海市長会会長賞を授与されました。

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 閉会式終了後、地元の皆さんが肉や野菜をたっぷり入れて頂いたエスビー食品ご提供のカレーライスパーティーによる交流会を行い、大盛りを注文する小学生等大変な人気で瞬く間に完食となり、もう一度浜辺と会場付近のゴミを片付けて解散となりました。

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 本庄町の「水辺の楽校」の恵まれた環境と公民館のご支援等地元の皆さんの熱い応援で無事開催出来たことは、この地でのセーリング普及に明るい希望が持てました。 最後になりましたが、飲み物の提供を頂いたアサヒ飲料株式会社、カレーの提供を頂いたエスビー食品株式会社、公益財団法人エネルギア文化・スポーツ財団、NPO法人中海再生プロジェクトその他大変多くの皆様のご支援、御協力を頂いて、無事に大会が終了出来ました事大変感謝してお礼に代えさせて頂きます。

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